人事考課の目的は人材育成


 
人事考課と聞いて、経営者の皆様はどんなイメージが湧くでしょうか?
毎年多くの人事考課の策定・運用に携わってきましたが、「人事考課は何か」と問われれば、迷わず「いい社員を育てるための人材育成の基礎」と答えます。
今回はそんな人事考課の目的についてお伝えできればと思います。
 
 

「いい社員とはどんな社員ですか?」

 

お客様とお話ししていると、昨今の厳しい労働市場において「いい社員がいない」という嘆き節をよく伺います。しかし、そういう企業に限って、人事考課の運用が十分でない、もしくは人事考課制度自体が存在しない会社もあります。
 
しかし、本当にいい社員はいないのでしょうか。そもそもいい社員とはどんな社員でしょうか。例えば、販売業と製造業では求められる能力は異なります。販売業では「気持ち良い接客ができて売上が上げられる社員」がいい社員でしょうし、製造業では「無駄口を叩かず、作業の生産性を追及できる社員」がいい社員でしょう。販売業にとってのいい社員が、製造業においても活躍して利益をあげられる「いい社員」になれる保証はありません。
 
また同じ製造業でもBtoB向けの製造を行っている会社とBtoC向けの製造を行っている会社では求められる能力は違うかもしれません。同じ社内でも営業職と製造現場では求められる能力が違うはずです。つまり、人事考課とは、まず「自社にとっていい社員とはどんな社員なのか」を考えることからはじまるのです。
 
 

人事考課の目的は社員の能力育成

 
人事考課とは、社員に対して「経営幹部が求めるいい社員像」を具体的に示す為の制度です。先ほどもお伝えしたように、業界や会社、職種によって、「いい社員像」は異なります。人事考課は経営幹部が求める「いい社員像」を能力・マインド・成果などの多方向から社員に提示するものです。
 
人事考課がなければ、社員は経営幹部が求める「いい社員像」を理解することができません。また、理解していないということは、努力の方向性もわかりません。その結果、会社の望む成果をあげることができず、会社の業績も伸び悩む可能性も大いにあります。業績が伸び悩むことで社員の給与は上がらず、入社何年たっても同じ待遇・同じ給料…それで社員のモチベーションがあがるはずがありません。いい社員がいないのは、いい社員を育てる仕組み、つまりいい人事考課制度がないからかもしれません。
 
 

社員を育てる人事考課の3条件

 
人事考課は会社にとってのいい社員を育成する最終兵器です。この最終兵器が有効に働く為には3つの条件を満たしている必要があります。
 
自社にとってのいい社員像を示す人事考課がある。
人事考課のルールを社員が理解している。
ルールに則って、人事考課が着実に運用されている。
 
人事考課は運用されてはじめて効果を発揮します。「こうすれば評価される」と努力の方向性がわかり、それが真実だと実感したときに、自発的に社員は成長しようと行動を起こすのです。そして、その人事考課が実際に運用されている様を見て(人事考課に基づいて成果をあげれば職位があがる、給与があがる等)、社員は経営幹部が求めるように、仕事に積極的に取り組み、会社全体の業績が更に上がるようになるのです。
 
 

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