なぜ中小企業の給与計算が煩雑になるのか?給与計算アウトソーシング・勤怠システムを提供している kubellパートナーのプロが考えてみた。

中小企業では締め日~給与支払いまでのサイクルを短めに設定しがちです。
それはなぜなのか。中小企業には「お金が早く欲しい」という従業員が多かったり、「アルバイトにはなおさら早く払ってあげた方がよい」という前提があります。だから中小零細ほど“締め〜支払い”のサイクルが短い傾向が多いです。ただし、それゆえに問題がいろいろ生じてしまいます。そこで代表的な例を3つご紹介します。
作業期間が短くても無理やり何とか頑張ってしまう
人数が少ないうちはなんとか回せてしまいます。さらに従業員数が20人30人と増え、会社規模が少し大きくなっても、担当者が2、3日でぎゅっと無理やり処理して何とかしてしまいます。結果として「給与計算がしんどいよね」という状態が起きているのです。
独自ルールやイレギュラーを許容しすぎる
小さいうちは関係性も深く、よかれと思って「この日有給だって後から言われても入れ込んであげる」とか、「イレギュラーだけど対応してあげる」など、中小企業ほどしわ寄せが全部労務担当者にいきます。人数が少ないからできる部分や、関係性を重視してルールを徹底しない文化もあったりします。緩い分だけどこかにしわ寄せが来ているのです。
従業員への教育、意識
大企業より中小企業の方が相対的にルールを徹底するとか管理する・されるというのに慣れていません。勤怠がちゃんとしてない、経費申請が出ていない、住所変更や出産の報告が上がってこないなど、本来出すべきものを出さないことによって、人事担当者が埋める作業が発生し忙しくなります。
「今後100人・200人と規模を大きくしたい」とお考えの場合、初期の段階で締め・支払いのサイクルや運用ルールをちゃんと設計する必要があります。また、昔の状態のまま会社規模が大きくなって負担感が増しているなら、そう感じた段階でプロに相談して整理したほうがいいです。まずは現状を把握することから始めてみませんか?
本チェックリストでは、ルール整合性や勤怠データ、集計や給与計算との連動性など多角的に自社運用をセルフ診断できます。







