Slack打刻 × PCログ取得で実現する“真の客観性”──IT企業が抱える勤怠管理のめんどうをどう解消するか

はじめに:Slack文化の会社ほど、勤怠管理は手間に感じる
多くのIT企業では、日報・コミュニケーション・承認・会議招集まで、あらゆる業務がSlackを中心に回っています。
便利な一方で、「出勤・退勤の打刻だけは別のシステムにログイン」という運用上のギャップが生まれ、打刻漏れ・時間の申告ミス・勤怠の裏付け不足などが表面化しがちです。
そこで注目されているのが、Slackからワンタップで打刻できる「Slack打刻」と、PCの実動時間を客観的に取得できる「PCログ収集」を組み合わせた勤怠管理の運用モデルです。
ミナジン勤怠管理システムでは、この2つを連携させることで打刻時間とPCログ時間の乖離を自動で可視化し、タイムカード上にも残せる仕組みを提供しています。

1. Slack打刻とは

Slack打刻とは、Slack上で出勤・退勤などの打刻を行い、そのまま勤怠管理システムへ反映させる機能です。

Slack打刻のメリット

・勤怠システムにログイン不要
・モバイルでもPCでも、Slackさえ開けば打刻可能
・チームのコミュニケーション導線に自然に溶け込む
・Slackの機能(リマインド・辞書登録・自動化)と自由に連携可能

特にIT企業では、Slackを1日中開いているケースが多く、業務の流れを断ちにくい点が高く評価されています。

2. Slackで使える便利な打刻サポート機能

① リマインド機能で打刻漏れ防止

Slackの「/remind」機能を利用し、始業・終業時刻に通知を出すことで、打刻漏れを大幅に減らせます。
通知先は個人だけでなく、人事・総務との共通スレッドに投稿することも可能です。
忙しいIT職種(エンジニア・デザイナー・PMなど)には特に有効です。

② 辞書登録機能で打刻をもっと直感的に

毎日コマンドを手入力する必要がなくなり、Slack打刻の定着率が格段に向上します。

例:

 「出勤」→「/minagine in」
 「退勤」→「/minagine out」

③ 自動打刻(ワークフロー連携)

Slackワークフローと組み合わせることで、「毎朝チャンネルを開いたら自動で出勤打刻を促す」など、柔軟な自動化も可能です。

3. PCログ取得で“客観的な労働時間”を担保する

ミナジン勤怠管理では、Windows・MacいずれもPCログ取得が可能です。
PCログとは、

・PCの起動・シャットダウン
・スリープ・ロック

といった PCの稼働実績を自動で記録する仕組みです。

会社として以下のニーズが強いIT企業に特に適しています。

・労働時間の客観性を担保したい
・リモートワークが多く本人申告だけでは不安
・私用PC利用や複数端末利用のケースが混ざりやすい

4. Slack打刻 × PCログ取得を組み合わせる理由

ミナジンの大きな特長は、 “打刻時間とPCログ時間を並べて表示し、差分を自動計算する” 点です。

例:タイムカード上でこのように表示

Slack打刻:09:30
PCログ:09:12
差分:−18分(PCが先に動いていた)

この差分はタイムカードにも残せるため、企業側・従業員側のどちらも 「なぜ差が出たか?」を記録できる点が非常に重要です。

例:

・PCは起動したが朝会前に席を離れていた
・Slackで打刻し忘れて後から申告した
・自動アップデートでPCが勝手に起動した

など、理由を可視化できることは、労務リスク軽減に直結します。

5. IT企業の実例

── Slack中心の働き方が、勤怠管理の透明性を高めたケース

ケース:IT企業A社(従業員140名 / SaaS開発)

■背景
・IPO準備を始めた
・社員の8割がリモートワーク
・Slackが会社の“情報インフラ”
・勤怠は各自申告だったため、管理部門では「勤務実態が本当に正しいか?」という不安が常にあった

■導入前の課題
・エンジニアが朝からPCを触っているのに打刻が昼になっている
・打刻漏れが月20件以上
・上長が勤怠の整合性確認に毎月1〜2日かかる
・労基署対応時に指摘された過去あり

Slack打刻 × PCログ導入後の変化

① 打刻漏れがほぼゼロに

Slackリマインドに加え、辞書登録で打刻操作が直感的に。エンジニアの打刻漏れは 月2件に激減。

② PCログとの乖離が可視化され、説明責任が明確に

あるエンジニアのケース(実例):

Slack出勤:10:03
PCログ最初の稼働:9:47
差分:−16分

■原因:
「Slackを開く前にビルドを自動で走らせて放置していた」
本人が理由を書き残す運用を導入したことで、管理部門も把握しやすくなり審査時に説明のしやすくなった。

③ 労務リスクが大幅に低下

“客観記録としてPCログがある”ことが、時間外労働の把握・健康管理・監査対応すべてに効く。

■管理部門コメント:
「Slackを主軸にした弊社の勤務スタイルを、そのまま勤怠管理にも活用できた。 PCログとセットで初めて、従業員も管理側も安心できる勤怠運用になった。」

6. IT企業がこの仕組みを導入すべき理由

・Slack文化の中に自然に組み込める
・リモート/ハイブリッド環境に強い
・PCログと打刻の乖離を“証跡”として残せる
・労務リスク(未払い残業・長時間労働・申告不一致)を減らせる
・従業員側の「後から疑われる不安」も解消できる

IT企業はスピードと柔軟性が命ですが、同時に労務コンプライアンスの強化が必須です。 Slack打刻 × PCログ取得は、その両方を無理なく実現する解決策といえます。

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