求人広告の書き方で応募者数が変わる?書き方のポイントを紹介

飲食業界と建設業界で求人広告の書き方が変わるというのは、誰もがわかることでしょう。しかし、同じ業種、同じ企業の別部署を募集する、募集したい人物像が変わった、こんな時でも広告の内容は変わってきます。

ここでは、効果的な求人広告を作るために覚えておきたい求人広告の書き方と、そのポイントについて紹介します。

求人広告を書く前に!募集手法毎の特徴を知ろう

求人広告を実際に書く前に、募集方法によって異なる特徴があることを知りましょう。求人サイトを使う時でも、どのサイトにはどのような年齢層の人が集まるのか、どういった要望があってそのサイトを訪れているのか、しっかり調べておく必要があります。

転職サイトや就活サイトはどれも同じに見えますが、サイトによって男女比や職種、年齢層まで変わってきます。求人サイトを利用する時には、複数のサイトに掲載できるということを忘れてはいけません。

例えば女性や若年層が求人のターゲットとなっている場合、女性にフォーカスした求人媒体や、20代の利用者が多い求人媒体かどうかをしっかりと確認してから掲載を検討してください。

女性の求人特集が豊富な求人サイトや、20代の転職向きのサイトもあります。複数の媒体を利用する時には、媒体毎に広告の趣旨を変えて求人ターゲットを広げてもいいでしょう。

求人広告を出す時には、本当に求めている人材はどのような人材なのか、改めて洗い出す必要があります。また、求人広告の書き方を覚える前に、まずは自社の強みや利点について考え、魅力的な求人広告を複数出せるように工夫しましょう。

若年層の人材がほしい時には、特にスマホで映える求人広告を意識します。スマホで読まれる求人広告に大切なのはキャッチコピーとわかりやすいPRです。

応募条件は簡潔にわかりやすく、「ここを強く押し出したい!」という部分をブレずにピンポイントで伝えます。

例えば「未経験者歓迎!」を強く押し出したいのであれば、なぜ未経験者でも安心して働けるのか記載します。研修制度が充実している、資格が必要ない、単純作業で慣れれば誰でもできる等、広告を見ている人が安心できるような材料を揃えましょう。

求人広告の書き方ポイント①応募条件を明確に

求人広告を掲載するサイトが決まったら、実際に求人広告を書いていきましょう。

書き方のコツは「応募者に安心感を覚えてもらう」ような広告にすること。応募内容は明確に細かく記載し、曖昧な表現は避けましょう。特に気をつけたいのが勤務時間のこと。

1日の稼働時間は8時間、ではなく8:00~17:00(休憩昼1時間)というように、わかりやすく記載してください。給与面についても「ボーナス支給!」だけでは年に何回なのか、ボーナスはどれくらいなのかがわかりません。

ボーナス(年2回合計3.0ヶ月分)といったように、誰が見てもわかる内容にしておきましょう。研修前と研修終了後で給与が変わる場合にも、しっかり内容を書いてください。

なぜ曖昧な表現にしてしまうのかといえば、広告を出す側が「多くの人に応募してほしい」と願ってしまうからです。しかし、多くの人に応募してもらっても定着しなければ意味がありません。

曖昧な広告に引き寄せられて応募してきた人材は、勤務実態を知ると離職してしまう可能性が高くなります。「大切なことはなるべく細かく書く」を念頭に入れて、一度条件やほしい人材について詳しく書き出してみましょう。

かといって、応募条件が細かすぎると今度は応募できる人自体が少なくなってしまいます。例えば「要資格。業界経験3年以上、現場監督経験者のみ」というように応募を募っても、多くの人がこの時点で脱落してしまいます。

どこまで詳しく決めて書くのか、その塩梅は慣れるまで難しいかもしれません。効果的な広告ができるまで、試行錯誤しながら何度もトライしてみましょう。

・キャッチコピーの書き方
求人広告で最も大切なのがキャッチコピーです。コツを覚えるまでは考えるのが大変ですが、コツを掴んでくれば素人でもちゃんと書けるようになります。

キャッチコピーには、ほしい人材の人物像や、応募する人のニーズに応えられるような内容を盛り込みます。キャッチコピーに適切な文字量は20~30字程度ですので、この文字数で社風や福利厚生などを盛り込むのは至難の業です。

また、あれもこれも詰め込もうとした結果、全く伝わらないキャッチコピーができ上がってしまうこともあります。

例えば歩合制の営業職で、給与面を強くアピールしたい場合。

「お客様も自分も笑顔になれる!頑張り次第で月50万も可能!」といったように、毎月の収入額とやりがいポイントをキャッチコピーで表現します。

スッキリ簡潔にわかりやすく、これを意識してキャッチコピーを考えてみてください。

・アピールポイントの書き方
求人広告の本文では、アピールポイントはできれば1つに絞りたいところです。アピールしたいことがいっぱいあっても、1度の広告でアピールするポイントは最大でも3つ程度にとどめておきましょう。

ポイントが多すぎると内容がぶれてしまい、ぼやっとした広告になってしまいます。「研修期間中も安心して働ける」ことを押し出したいなら、そこから外れないように「OJTがあるから安心」「先輩と常に一緒の仕事だからわからないことがあってもすぐ聞ける」「研修期間終了後も年数回社員向けの研修あり」といったように、なぜ安心して働けるのかをしっかり書き出しましょう。

検索にひっかかりやすい文章作りも大切です。勤務地、勤務時間、仕事内容についても記載しましょう。仕事内容ではよりわかりやすいように、ただの「営業職」と書くのではなく、「ルート営業」「OA機器の営業」など、工夫すると良いでしょう。

求人広告の書き方ポイント②仕事内容・給料の記載に注意

求人広告の書き方で注意したいのが、書き方が法律に触れないようにすることです。特に気をつけるべきなのが給与や労働条件、仕事内容について。

労働条件を間違えると、労働基準法に違反した内容になってしまうことがあります。計算してみるととんでもない時間を残業しなければいけない内容になっていた、なんてことにならないよう、細心の注意を払って書いてください。応募年齢にも気をつけましょう。

次に給与面。「最低賃金」を下回る給与になっていないか、書いたあとも再チェックしてください。最低賃金は法律によって決められているものですので、これを下回っている求人広告は出せません。

最低賃金は地域によって異なります。自分の地域の最低賃金を確認したい方は、こちらのページを確認してください。

自分の地域の最低賃金を知りたいなら「厚生労働省 地域別最低賃金の一覧」
最低賃金の計算方法「厚生労働省 最低賃金以上かどうかを確認する方法」

求人広告の書き方ポイント③採用したい層が求めてる情報かどうか

応募者とのマッチングを考える上で、重要なのが「採用したい層が求めている情報を書けているか」という点です。

求職者が知りたい情報が網羅され、不安要素もなく安心できる内容であるか、もう一度確認しましょう。

自分では判断が難しい場合には、求人広告のプロからアドバイスを貰うといいでしょう。「地元で働く」に特化したミナキャリなら、求人掲載のアドバイスも可能です。さらに応募者とのマッチングもサポート。

難しい求人広告の書き方に悩んでいる方は、弊社に一度ご相談ください。

まとめ

求人広告で間違ってはいけないのが、法律に関係してくる労働条件と給与についてです。労働時間や募集の年齢は大丈夫か、給与は最低賃金を下回っていないか、何度も確認しましょう。

キャッチコピーや広告本文の書き方については、回数を重ねれば慣れてきます。とはいえ、難しい求人広告を、文章に慣れていない方が書くのはとても大変ですよね。これにはどうしても数をこなしていく必要があります。地道に数を積み重ねて、素敵な求人広告分を作れるようになりましょう!