【無料あり】おすすめ1on1ツール13選を徹底比較|選び方も解説
業務を効率的に遂行し生産性を高めていくには、社内のコミュニケーションの円滑化が不可欠です。近年、社内のコミュニケーション手段の1つとして1on1ツールを導入する企業が増えています。
本記事では、1on1ツールを導入するメリットやおすすめの1on1ツール、選び方のポイントを解説します。ぜひ参考にしてみてください。
1on1ツールとは
1on1ツールとは、上司と部下または従業員間で1対1の面談を効率的に行うためのツールです。1on1はチームのマネジメントに効果を発揮しますが、多くの部下を抱える上司にとっては業務負荷が高いことがネックでした。1on1ツールを活用することで、より効率的な1on1が可能になります。
1on1が行われるようになった背景には、社会状況の変化があげられます。少子高齢化の進行とともに優秀な人材の確保が難しくなったことや、ライフスタイルや目指すキャリアに応じて転職も当たり前のものとなりました。企業には、優秀な人材を引き留めるために、従業員と積極的なコミュニケーションをとる試みが求められるようになりました。
1on1ツールを導入することの効果・メリットは?
1on1ツールを導入することの効果やメリットは、主に以下の3つです。
・ミーティングを習慣化できる
・効果的なチームマネジメントができる
・人材の適正配置につながる
1on1を効果的なものにするには、継続的な実施が大切です。1on1ツールを導入すれば、スケジュールや履歴の管理が容易になり、スムーズにミーティングを習慣化できます。ミーティングにおいてチームの目標や課題を共有したり、個人の仕事と組織目標の関連性を明確化したりできるため、チームのマネジメントにも効果を発揮します。
また、部下と1対1でじっくり話し合うことによって部下のキャリア形成への希望や業務への興味関心を正しく把握することができ、人材の適正配置にもつながります。
1on1ツールにはデメリットも存在する
1on1ツールの導入には多くのメリットがありますが、以下のようなデメリットも存在します。
・ツールへの過度な依存
・使いこなすまでに時間がかかる
・情報管理に注意が必要
・初期費用やランニングコストがかかる
ツールを通してのコミュニケーションに頼り過ぎるあまり、対面でのコミュニケーションが希薄になるおそれがあります。また、新たにツールを導入する際は従業員に対する教育が必要です。使いこなすには一定の期間を要するため、一時的に生産性が低下する可能性があります。
ツールで管理される情報には、個人の成績など他の人に知られたくない情報も含まれるため、適切な情報管理が必須です。さらに多くの場合、ツールを導入するには初期費用や月額料などのランニングコストが発生します。
【無料あり】1on1ツールおすすめ13選
1on1ツールには具体的にどのようなものがあるのでしょうか。豊富な機能が搭載されているものから、シンプルな設計を特徴とするものまでさまざまです。自社の導入目的と照らし合わせて最適なツールを選ぶようにしましょう。
① ミナジン人事評価システム
ミナジン人事評価システムは、人事評価に特化したシンプル設計で、誰でも簡単に評価を実施できます。評価状況をリアルタイムで可視化できるため進捗管理が容易なことも特徴です。また、日々の1on1面談を記録し、育成に活かせる情報を蓄積することもできます。
客観的な評価に基づいた的確なフィードバックで人材育成を促進し、能力向上と組織全体の活性化を実現するためのシステムです。
② Excel(エクセル)
Excelを活用して1on1を実施する方法もあります。社内の1on1を効果的なものにするためには、上司によってミーティングの質に差が生じないように環境を整える必要があります。
Excelでテンプレートを作成し、テンプレートに沿って1on1を実施すれば、ミーティングの質の均一化につながります。また、議事録のフォーマットも用意しておけば、作成にかかる手間を省くことが可能です。
現場の声を取り入れながらこまめにテンプレートを見直すことがポイントです。
③ カケアイ
カケアイには、従業員を一律で管理することを目的とせず、個別型のマネジメントを実現させる機能が豊富に塔載されています。
1on1を効果的なものにするには、部下が話しやすい仕組みをつくることがポイントです。話したいテーマを部下が事前に選択し、上司へ提案できる機能を活用すれば、普段なかなか自分からは切り出せないことも、伝えやすくなります。
ビデオ通話機能も塔載されているため、リモートワーク中のミーティングにも対応可能です。
④ HRBrain
HRBrainは、「上司によってミーティングの質に差がある」「記録が蓄積できていない」「1on1が社内に浸透しない」といった多くの企業が抱える悩みに対応する機能を塔載しています。
人事担当者がミーティングのテーマや内容をまとめて、事前に各部署の担当者に共有できるとともに、ミーティング結果を蓄積できる機能を搭載しています。パソコンだけでなくスマートフォンにも最適化されているため、いつでも気軽にシステムにアクセスでき、従業員の状況をリアルタイムに把握できます。
⑤ TeamUp
TeamUpには、1on1の定着をサポートする機能が多数搭載されています。トピックの事前提出機能を活用すれば、部下の悩みが上司に事前に共有され、ミーティングを効果的に行えます。また、スケジュール調整やリマインドなどの煩雑な作業は、一括設定機能を使えば一度で完了させることも可能です。
情報共有機能も充実しており、細かな共有設定ができるため、大切な情報を最適な範囲で共有できます。情報共有がスムーズになることで組織のマネジメントや改善のための実行が迅速に行えるようになります。
⑥ カオナビ
カオナビは、シンプルで使いやすい機能が特徴のタレントマネジメントシステムです。事前に登録した顔写真から直感的に情報を把握できる点が特徴です。
1on1や360度評価、OKRなど幅広い目標管理に対応しています。カオナビが提供するフォーマットを利用すれば、ミーティング実施後の記録の作成や共有もスムーズに行えます。
システム導入後も専任サポートによる細かなフォローを受けられるので、導入後の定着に不安がある場合も安心です。
⑦ Co:TEAM
Co:TEAMは1on1、目標管理、人事評価など、これまで別々に管理されていたものを一元的に管理することで、生産性向上と業務効率アップが実現できることを強みとしています。
1on1を導入しても定着に課題を抱える企業が多いのが現実ですが、Co:TEAMはミーティングの頻度やテーマを見える化できる機能があります。人事担当者や管理職が適宜ミーティングの実施状況を把握でき、現場での定着につなげられます。
⑧ あしたのクラウド HRあしたのチーム
多数の企業の導入実績をもとに、評価制度を構築するところからサポートしてもらえる点があしたのクラウド HRの特徴です。
システム導入後のフォローが手厚いことも特徴で、あしたのクラウド HR独自の「評価マイスター」が導入後の悩みにしっかり寄り添います。人事に特化した部門がない企業でも効果的な評価制度の運用を実現できるでしょう。
ジョブ型(成果型)制度にも対応可能で、リモートワークを導入している企業でも適正な評価を実現できます。
⑨ タレントパレット
タレントパレットは、評価や採用、人材育成など、人事に求められる機能がオールインワンで搭載されていることが特徴です。従業員の基本的な属性情報はもちろん、人事評価や人物の特徴、健康情報なども見える化でき、データを収集、分析して人材配置の適正化や育成に活用できます。
1on1機能も充実しており、ミーティングテーマをシステムから設定可能です。ミーティング結果の記録機能に加え、メンタルケアやキャリア形成のサポートも実現します。
⑩ シナジーHR面談
シナジーHR面談は、従業員の成果や行動を可視化し、組織課題の改善につなげることを目的としています。ミーティングの内容を社内資源として蓄積できることが特徴です。蓄積されたデータは従業員個々の状況の把握や人材育成などのフォローに活用可能です。
シンプルな設計も特徴で、直感的に操作可能なためデジタルに苦手意識がある人でも簡単に操作できます。スマートフォンやタブレットなど、パソコン以外のデバイスにも対応していおり、場所を選ばず使用できます。
⑪ Pulse
Pulseは、Slackを通じてチームの状態を見える化できるマネジメントツールです。毎週、Slackを使って5秒で回答できる簡単なアンケートを実施し、チームメンバーの現状を可視化します。ダッシュボード上でメンバー個々の状態を共有し、いち早くコンディションの変化に気づけます。
コンディション結果をもとにミーティングのテーマを事前に決定し、1on1を実施します。質の高い1on1が組織の課題解決へとつながっていくでしょう。
⑫ emochan
emochanは、1on1を実施する業務負荷を軽減させる機能が豊富な点が特徴です。トピック提案機能を使えば「何を話したら良いか分からない」という悩みを解決できます。
また、感情を共有する機能があることも特徴的です。トピックへのお互いの感情を事前に確認してからミーティングに入れるので、互いの立場に立って対話することが可能です。
音声入力機能を使えばミーティング中にメモをとらなくても議事録が完成するため、事後処理にかかる時間も削減できます。
⑬ Qasee
Qaseeは、従業員の働き方を見える化できることが特徴です。従業員のパソコン操作から作業の効率性を分析し、業務改善や人材配置の適正化へつなげます。Qaseeを使えばリモートワーク中の業務状況を把握することも容易です。
業務状況を正しく把握することは、従業員自身が自分の仕事の効率性を見つめ直し、改善するきっかけとなります。上司の主観による評価ではなく、データにもとづく客観的な評価が可能になります。
1on1ツールを選ぶ際の比較ポイント
各社からさまざまな機能が塔載された1on1ツールが提供されています。ツールを選ぶ際は、自社の抱えている課題を洗い出し、ツールの導入目的を明確にし、目的にかなった1on1ツールを選ぶことが大切です。
1. 導入目的に合った機能が搭載されているか
まずはツールの導入目的を明確化しましょう。1on1ツールにはそれぞれ強みや特徴があります。導入目的を明確にしないまま選定しようとすると、自社にとって不要な機能にも料金を支払うことになってしまいます。
たとえば、部下の人事評価を管理したいニーズがある場合は、目標管理や評価のプロセス管理に特化したツールを選ぶのがおすすめです。ミーティングを習慣化したい場合は、カレンダーやリマインド機能が充実したものを選ぶと良いでしょう。
幅広い機能を塔載したツールを選択するよりも、欲しい機能に強みを持ったシンプルなツールを選ぶことが、ツールの活用・定着につながるポイントといえます。
2. 記録フォーマットやテンプレートが充実しているか
1on1の悩みで多いのが、「話すことが思い浮かばない」「ミーティングの効果が実感できない」といったものです。何を話したら良いか悩んでしまう場合は、話したい内容をフォーマットに入力し、事前に共有できる機能が塔載されたツールがおすすめです。効果的なトピックスを全社テンプレートとして共有できる機能を有したツールもあります。
また、1on1は継続が大切なため、ミーティングの記録を残しておく必要があります。記録のテンプレートが豊富なツールを選べば、ミーティングの事後処理に要する時間を大幅に削減できます。
3. 予算とサービス内容が見合っているか
1on1ツールの料金体系は提供する会社によって違いがありますが、多くの場合は人数によって変動します。利用人数が多くなればなるほど全体としての費用は高くなりますが、1人当たりの単価が安くなるように設定されている場合がほとんどです。
まずは自社が求める機能が搭載されているか確認し、予算と照らし合わせて導入の可否を検討しましょう。自社内でツールが定着するか不安がある場合は、部署を限定して導入するなど、スモールスタートを試みると良いでしょう。その場合、利用開始後に利用人数の変更に柔軟に対応できるサービスがあると安心です。
4. サポート体制が充実しているか
ツール導入時や導入後のサポート体制が充実しているかどうかも大切なポイントです。ツールが現場に定着し、活用されるには導入時のアナウンスや操作方法の説明を丁寧に行う必要があります。ツールを提供する会社のスタッフが直接従業員に対してサービスの概要や操作方法を説明してくれる場合もあります。
また、「ツールを導入したものの使いこなせず、活用に至らなかった」という例が多くあります。こうした事態を避けるためには、サービスの利用開始後も必要に応じてサポートを受けられ、定着するまで確認や改善提案を行ってくれるサービスを選ぶのも1つの方法です。
まとめ
限られた人員で業務の生産性を向上させていくには、効率的なコミュニケーションを実現させるツールの導入が不可欠です。
1on1機能を塔載したミナジンの人事評価システムは、シンプルな設計で導入へのハードルが低いことが特徴です。導入時だけではなく運用後のサポートも受けることができ、システムの定着を強力にバックアップします。