求人掲載の媒体ごとの特徴を把握して効果的な求人掲載を

求人掲載の媒体ごとの特徴を把握して効果的な求人掲載を

求人掲載はどの媒体が効果的か悩んでいる企業様も多いです。折込チラシ、ハローワーク、求人サイトそれぞれの掲載効果やコスト、メリット・デメリットを比較して効果的な求人掲載を見極めましょう。

折込チラシの求人掲載効果

折込チラシは求人掲載の媒体の中でも歴史が長く、とてもポピュラーです。
新聞をとっている多数の家庭に届くため効果的に感じますが、実際にはどうなのでしょうか。

折込チラシ求人のターゲット

現在、新聞をとっている家庭は減少傾向にあるといわれています。特に若い世代20代~30代の一人暮らしをしている方などは、残念ながら新聞をとっていないことも多いです。ですが「新聞を毎日読みたい」という家庭もまだまだあります。

新聞の読者はミドルクラス(年収500万円~800万円)が多く、年齢でいうと40代~60代です。この世代をターゲットにした求人を行うことで、効果的に人材を集められるでしょう。

残念ながら20代~30代は新聞を読まない世代といわれています。1人暮らしで家計が厳しいのに、新聞にまでお金を払えない、もったいないという声もあります。
ですが親と一緒に暮らしている高校生や大学生の場合、新聞を読む機会も期待できます。

参考元:http://www.garbagenews.net/archives/2238684.html

折込チラシ求人のコスト

新聞の折込チラシを掲載するには求人掲載コストがかかります。
金額が決まる大きな要因は「紙面枠の大きさ」です。一般的な10万部発行の折込チラシの場合、料金の目安は最小枠で2万円程度。紙面一面に広告を出す場合は、60万円程度となっています。

また、折込チラシを掲載する方法には大きく分けて2つあります。
1つは広告会社を通す方法です。こちらは強みのある地域があるため、掲載したい広告会社を選ぶ必要があります。

もう1つは自社が直接出稿する方法です。こちらは広告のデザイン費用などがかかる場合があります。会社や発行する部数、枠のサイズで金額は変わりますが、13万円~70万円の相場といわれています。

折込チラシ求人のメリット・デメリット

多くの家庭で読まれる新聞。折込チラシで求人を出すと応募者が殺到するように思えますが、メリット・デメリットがあります。
まずはメリットを紹介します。

・ターゲットが多い地域に集中的に広告が出せる
・新聞の購読者の目に留まることが多い
・急な募集にも反応がある

指定した地域に広告が出せるので、「近くだから応募してみようかな」という求職者の気持ちに応えることができます。
ほかにも新聞の購読しているご家族の目に留まり応募がある、何の気なしに折込チラシを見ていてパッと「急募」の文字に目が留まり応募、ということも多いです。

デメリットは新聞の購読者の減少です。
新聞の電子版を購読している家庭や、紙媒体をあまり買わない家庭が増えています。若者を中心に新聞離れが進んでいるため、求人掲載しても効果が薄い可能性が今後出てくるでしょう。

ハローワークの求人掲載効果

仕事をしたい方にとって、ハローワークでの仕事の紹介は確実で安心と思うでしょう。求人掲載する側にとっては、コストを削減できる定番の場所です。

ハローワークのターゲット

ハローワークは公共職業安定所と呼ばれ、職業紹介事業を行っています。仕事を探している方が多数集まるため、求人掲載内容は多くの人にしっかり見てもらえるでしょう。

ハローワークの管轄内の地元の方がターゲットになり、特に40代以上の求職者からの応募が多い傾向です。しかしハローワークは雇用保険制度の窓口という機能もあるため、若い方から年配の方まで幅広く利用しています。

またハローワークでは面談での求人紹介、自己分析サポートや職業訓練の相談など求職者に対してのサポートもあります。

「仕事をしたい」という意欲を強く持っている方や、職業訓練で技術を磨いた方など、仕事に対して前向きに取り組む考えの方に求人掲載を見てもらえます。

ハローワークのコスト

ハローワークは厚生労働省から指示を受けた都道府県労働局が管轄しています。
求人掲載や求職者の応募や採用にコストはかかりません。
求人にお金をかけられない企業にとって、ハローワークの存在はありがたいものです。

企業からの求人掲載ができるだけでなく、ハローワーク側から仕事をしたい方の紹介を受けることも可能です。コストが0円にもかかわらず、ほかの折込チラシなどの求人掲載媒体にはない便利な仕組みがあるのがハローワークの特徴です。

ハローワークのメリット・デメリット

地元で就職したい方が多く集まるハローワーク。コストも削減できるため魅力的に感じますが、ハローワークのメリットとデメリットを紹介します。

一番のメリットは求人掲載、採用にコストがかからないという点です。折込チラシなど一般の求人媒体に求人掲載すると、万単位でコストがかかってしまいます。
その費用が0円になる上に、仕事を探している方を紹介してもらえるということは大きな魅力です。

ほかにもハローワークを介して採用したとき、条件によっては助成金や補助金を受け取ることができます。

デメリットは仕事内容をアピールしにくい点です。
ハローワークでは求人票を使用して求人掲載をしますが、折込チラシのようなキャッチーさを出しにくい、職場の雰囲気を伝える写真の利用ができない点はデメリットといえます。

求人サイトの掲載効果

テレビのCMでも目にすることが多くなった求人サイト。気軽に応募できる印象が強く、「応募してみようかな」と思わせてくれます。

求人サイトのターゲット

求人サイトはアルバイトから正社員、短期の仕事などさまざまな情報がインターネットで確認できます。

パソコンだけではなく、近年急速に普及が進んでいるスマートフォンでも情報を見られるので、若年層だけでなく、中高年層の方もターゲットとなります。

求人サイトは自宅で情報を閲覧できるので、現在お仕事をしていない方はもちろん、今の仕事をやめて新しい仕事をしたいビジネスマンなども、時間を気にせず利用できるのが求人サイトです。

「求人サイトは若者向け」と思われがちですが、幅広い層から応募が見込まれる可能性のある手法といえます。

求人サイトのコスト

求人サイトのコストは掲載期間1週間~4週間で9,000円~20万円程度といわれています。料金の支払い方もさまざまで、掲載料金を前払いする方法、人材の採用・応募があったら支払う成果報酬型、ほかにも無料で掲載できる求人サイトもあります。

価格の違いだけでなく、求人広告サービス以外のメニューもサイトによって様々です。募集条件とマッチした求職者のスカウトなどのサポートを行ってくれるサイトもあります。採用にかけられるコストやリソースを踏まえて、自社にマッチしたものを選ぶようにしましょう。

直近はIndeedや求人ボックス、スタンバイ、jobdaなどの求人検索エンジンもあります。コストを抑えて掲載したい方は、掲載無料のサービスが多い求人検索エンジンがおすすめです。

求人サイトのメリット・デメリット

誰でも気軽に閲覧できるため、人材が多く集まるイメージの求人サイトにもメリットやデメリットがあります。

メリットは掲載できる情報が多い点です。文字情報が多いことはもちろんですが、写真も使えるため、企業のアピールもしっかりできます。
ほかにも仕事を探している方も自分にあった仕事を検索しやすく、企業側も求人にあった人材を獲得しやすいというのもメリットです。

デメリットは、長期的に情報を掲載することが可能な反面、折込チラシにあるような「急募」などのインパクトが少ない点です。
また登録サイトはどんどん増えているため、企業側もどこに登録しようか悩んでしまうことがあります。

まとめ

求人掲載には様々な方法があります。
どのような条件、人材をターゲットにしているかで、各企業にあった媒体を探してみましょう。