アルバイトにかかる採用コスト、把握していますか?

アルバイトを採用する時、採用するまでにはいくらのコストがかかるかご存知ですか?「人手が足りないからアルバイトを増強したい」「欠員をなるべく早く補充したい」、応募の背景は様々ですが、採用コストがかかるという点ではどれも同じです。

採用コストの内訳を把握して、効率よくアルバイトを採用しましょう。ここでは、アルバイトにかかる採用コストについて詳しく解説します。

アルバイトの採用コスト、その平均額は?

まずはアルバイトの採用コストについて、基本的な部分を抑えておきましょう。

■アルバイトの採用コストとは?
採用コストとは、読んで字のごとく「アルバイトを採用するために必要な費用」のことをいいます。 採用コストには大きく分けて「外部コスト」と「内部コスト」があり、求人広告にかかる費用が外部コスト、面接対応や応募対応にかかる費用が内部コストとなります。

企業の採用であれば採用コンサルや人事採用に関する人件費、内定者の研修費などがかかってきますが、アルバイトでは主な費用は求人広告になるでしょう。

■アルバイトの採用コストは年々上昇している
さてこの採用コストですが、実は年々上昇しています。アルバイトの採用にはさほど費用がかからないと高をくくっていてはいけません。

なぜそのようなことが起こるのかというと、「労働人口が年々減っている」ことと、「求人サイトの増加」が理由に挙げられるでしょう。

株式会社ツナグ・ソリューションズの調べによると、2009年から2014年でアルバイトの採用コストは1.7倍に上昇。

「応募しても面接をキャンセルする」「面接に合格しても採用を辞退してしまう」ということも多くなっています。少ない人材をどうやって確保するのか、採用コストが増していく中で、各社が頭を抱えているようです。

■アルバイト一人あたりの平均採用コスト
気になるのは採用単価の具体的な数字でしょう。上記と同じ株式会社ツナグ・ソリューションズの調べによると、2014年の時点で一人当たりの平均採用コストは52,000円でした。

アルバイト求人広告サイトの戦国時代ともいえる現在では、コストはもう少し上がっていると考えていいでしょう。

アルバイトの採用コストはどこにかかっている?

年々増している採用コスト、実際にはどこにかかっているのでしょうか。アルバイト採用にかかる見えるコストと見えづらいコストを紹介します。

■見えづらいアルバイトの採用コスト
見えづらいアルバイトの採用コストの代表格は、採用のための人件費です。求人情報を見て応募してきた人に対する電話対応、面接時のロス、研修中のロス等もアルバイトの採用コストに含まれます。

特に近年、「応募時の電話対応が悪かった」「面接時の印象が悪かった」という理由で、面接をキャンセルしたり採用を辞退したりといったことが多くなっています。

この見えづらい採用コストをおざなりにしてしまうと、一生懸命考えてお金を出してまで出稿した求人広告も無駄になってしまうのです。見えづらい部分だからこそ、コスト度外視で丁寧な対応を心がけましょう。

この部分での経費がどのぐらいかかっているのか気になる、という方は、単純な計算方法として「電話対応に取られた時間」と「面接時間」に時給をかけて割り出してみましょう。

■一般的なアルバイトの採用コスト
わかりやすいアルバイトの採用コストは、なんといっても求人広告の出稿費です。地元向けフリーペーパー、アルバイト情報誌、様々な求人サイト、新聞の折込チラシ、地元紙の広告欄など、あらゆる媒体があります。

それぞれ特徴が異なるため、全てに広告を出したくなるかもしれませんが、広告は出せば出すほどコストの増大に繋がります。

今一度、広告にはどれだけの費用がかかっているのか計算してみましょう。

カットしていいアルバイトの採用コストとカットしてはいけないコスト

あまりにも採用コストがかかりすぎているから、なるべく採用単価を下げたい!という時、気をつけたいのがコストカットのしすぎです。

採用コストの中には、カットしてはいけないコストがあることも理解しましょう。

■カットできるアルバイトの採用コスト
カットできるアルバイトの採用コスト、その代表は広告費です。

あらゆる媒体に広告を出すとそれだけコストが嵩んでいきます。無駄な広告を省く必要があるでしょう。ターゲットとなる人材に合わせた広告が必要です。

若年層の人材が欲しい場合には、スマホでよく見られている求人サイトに出稿してみましょう。地元の若い人がどのようなサイトを見ているのか、口コミを集めるのもおすすめです。

高齢層の人材が欲しい場合には新聞のチラシや地元紙の広告、フリーペーパーに広告をしぼっても良いかもしれません。

面接に関しても、最適化をする必要があるかもしれません。広告には仕事内容などをしっかりと明記し、応募者とのズレがないようにしておきましょう。

これによって、面接時の無駄を省くだけではなく、採用後のズレをなくして定着率を上げる効果も期待できます。

一度やめた人に声をかけてみるのもいいでしょう。一時的なアルバイトであれば戻ってきてくれるかもしれません。

■カットしてはいけないアルバイトの採用コスト
一方でカットしてはいけない採用コストもあります。気をつけたいのが研修や教育にかけるコストです。

採用後、教育に対するコストをカットすると、その後様々なリスクが発生する原因となってしまうでしょう。お客様に失礼な態度をとってしまった、店の備品を壊してしまった、大型の機械で怪我をしてしまった等、様々なリスクを避けるためにも、教育にかけるコストはカットできません。

特に危険なものを扱う、工場のような機械に囲まれた中での作業、お客様と契約を交わすような仕事に従事してもらう時には、念入りに研修を行いましょう。

広告費の削り過ぎにも注意です。必要以上に広告費を削ると、ターゲットに届かない広告ができ上がってしまう可能性があります。

例えば、安いからといって全国展開の求人サイト1つにだけ求人情報をアップするというやり方はよくありません。不特定多数の人が見るサイトに情報をアップしても、本当に来て欲しい人材には殆ど届かないでしょう。

採用単価や経費を下げることにばかり目が向くと、「安物買いの銭失い」と同じような状況を作り上げてしまいます。特にアルバイト求人の場合、人材の多くは学生や主婦といった人に限られますから、より地元に密着した広告である必要があります。

そこでおすすめなのが、地域密着型の求人サイトです。

求人広告を最低限のコストで最大限活用したいのであれば、弊社ミナキャリにご相談ください。弊社では、求人広告から人材紹介まで採用をトータルでサポートしておりますので、採用に慣れていない、どのようにして求人を出したら良いのかわからないという場合にもご相談いただけます。

まとめ

アルバイトの採用コストは決して安くありません。しかも労働人口の減少し続けている現代では、これからも採用コストは上がり続けていく可能性があります。

どのコストを削り、どのコストを守るのか。大切なのはその見極めです。必要な部分にはしっかり費用をかけ、削れるところは削り、コストの最適化を図りましょう。