左:宇田社長、右:総務部 藤井様

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人事評価が属人的で、労働時間への意識が浸透していない

株式会社ビルテック様では、上司と部下で面談を行い、現場での勤務や生活態度、成果、目標達成度などを見て、評価されていました。社内で共有する評価基準がないと、同じ業務内容で成果に差があるのに、賃金が同じということも起こりえます。また、決められた時間内に成果をあげるという意識が浸透しておらず、仕事が早く終わった社員など、一部メンバーに仕事が偏るという事態も起こっていました。

生産性を高めて、賃金の底上げを

宇田社長は、今後の成長のためにも降給はせず、賃金全体の底上げを目指しておられます。

「当社は中小企業なので、少しでも給料を下げるというのは、やはり難しいんですね。新卒も増えてきますし、基本的に昇給で進めていきたいんですよ。降給は無しで、賃金の底上げをしていきたいです。会社の雰囲気も上向きになりますしね」

だが、成果を出している社員に報いることができない、一部の社員に仕事が偏るという問題は、社員のモチベーションを下げ、今後、成長の障害になっていきます。そこで、先回りして課題を解決するため、人事評価システムの導入をされました。

人事評価システム導入で、労働時間の意識にも変化が

労働時間の意識改革を目指す株式会社ビルテック様。人事評価システム導入の動きは、社員の時間への意識に影響を与えつつあるようです。

「極端な例でいうと、これまで昼休みをちょっと長くとろうというときもあったかもしれません。でも、人事評価システム導入の動きによって、きっちり時間を管理し、生産性をあげる方向に会社が向かいつつあるということが、社員に伝わりつつあります。そのためか、今回のシステム導入は時間への意識を醸成するための、抑止力のようなものにもなっていると感じます。時間管理を強める意識が生まれつつある。この意識の芽を大きくして、会社の雰囲気を作っていきたいですね」

社員の意識を変えていくための工夫として、チャットツールを活用し、貼り紙効果を狙っている。

「やはり会社全体の意識を変えるには、時間がかかりますから、普段から社員の目に触れるところに、時間管理を意識させるようなフレーズを置くつもりです。チャットツールのトップ画面に、そういったフレーズを表示させます。昭和世代と平成世代がそれぞれいるので、その世代ごとに刺さりやすいように言葉を変えたりするなどの工夫をしていきます。日頃から、社員が労働時間への意識を持てるように働きかけていきたいですね。」

今後の展望

「まず、より評価をフェアにしてきたいです。そして、時間への意識をしっかり根付かせてから、社員一人一人に数字への意識も持ってもらうようにしていきたいですね。業務の効率と生産性をあげて、賃金の底上げを実現していきます。また、人事評価制度の運用のためのアドバイスやノウハウなどの提供もミナジンさんに期待しています。」