「ああ!そういうことだったのか!」とMINAGINE Lab(ミナジンラボ)の岩崎サロンに参加していると、思うことが多々あります。ミナジンラボのメリットはたくさんありますが、この気づきの数々が私にとっては最大のメリットであり魅力です。
就業規則作成に関する第一人者の岩崎仁弥先生に、直接質問できながら学べる点です。就業規則作成というのは、非常にクリエイティブな作業だと思っています。モデル就業規則を少し変えるだけというようなものでは、クライアントのニーズに応えたことにはなりません。現在だけでなく、将来を先回りしてリスクに備えたり成長の手助けをしたりするには、その企業だけのための、他のどこにもないオリジナルの規定を生み出すしかないというのが弊所のポリシーです。そのためのクリエイティビティを高める気づきを得る場として岩崎サロンを活用させていただいています。他の参加者の方々とご一緒できて、刺激を受けられるのも魅力です。
岩崎サロンの詳細はこちら
岩崎サロン開催中画面。岩崎先生に直接質問が可能です。
話は私が開業する前の修業時代に遡りますが、当時勤務していた社会保険労務士事務所で就業規則の作成業務を任されました。入所前に別の事務所で勤務していたことがあるため、作成経験があると思われていたからです。ですが、未経験だったので、どうしようかと悩みましたが、何のために社会保険労務士になったんだ、就業規則が作れて初めて一人前といえるのではないかと思い、取り組んでみることにしました。
とはいうものの、事務所の所長も先輩もいつも忙しく動き回っていて、いちいち質問するのもはばかられる雰囲気でした。困ってしまった私は本に助けを求め、日本法令さんから出ている、岩崎仁弥先生の「リスク回避型就業規則・諸規程作成マニュアル」と書店で出会ったのです。
はい。現在、「リスク回避型」は7訂版まで版を重ねていますが、私が13年前に出会ったのは、発売されたばかりの初版本でした。この一冊に出会ったおかげで、悪戦苦闘はしたものの無事に就業規則を初めて作成することができたのです。13年経ち、開業社労士として数多くの就業規則作成業務を経験するようになった今でも、常に「リスク回避型」の改訂版を購入し、事務所オリジナルの就業規則作成に活用しています。その、「リスク回避型」を愛用させていただいていくうちに、就業規則作成について直接教えを請いたい気持ちが高まる一方となっていきました。岩崎先生が執筆される過程で、どのように考えをめぐらせていらっしゃるのだろうか、何かに悩まれることはあるのだろうかというような点について、実際にお会いして直接質問できれば良いのになあと思いつつ、日々を過ごすようになったのです。その願いがミナジンラボとの出会いでかなえられました。ご提供されているサービスの1つに岩崎サロンがあり、これはもう申し込むしかないと即断即決しました。
先ほど、就業規則作成はクリエイティブな作業だとお伝えしましたが、クリエイティブだからこそ終わりがないのです。規定をどんなに練っても、改定しても改定しても、数日経つと「あ!こうした方がいいかも!」というアイデアが浮かんできますし、同時に疑問点も浮かんできます。これらの気づきについて、岩崎先生に質問して、貴重なご意見を伺える期待通りの場でした。
サロンの話ばかりになってしまいますが、コロナ禍ということもあって、オンラインサロン形式は非常にありがたいです。杜若サロンの方も毎回楽しみに参加させていただいています。この杜若サロンが始まったことで、さらにミナジンラボのメリットや魅力が増しました。向井蘭先生など、さまざまな弁護士の方のお話が聞けて、しかも、すぐに質問もできますから毎回活用させていただいています。先ほどの就業規則の作成にも、先生方の最新の問題意識を反映されたお話の数々が非常に役立っています。判例解説も具体的なケースを踏まえてしてくださいますので、顧問先からのご相談を受けた際にも、実戦的なアドバイスができて助かっています。
杜若サロンの詳細はこちら
杜若サロン開催中画面。弁護士先生に直接質問も可能です。
岩崎サロンも杜若サロンも共通して、とても雰囲気が良いこともありがたいです。それぞれ権威ある先生に教わることができる貴重な場にもかかわらず、「和気あいあい」といった感じです。この雰囲気は質問のしやすさにもつながっていて、講師の方からの一方通行の情報発信ではない、まさに「サロン」という表現がふさわしい時間になっていると思います。Zoomを使用したオンラインでの学びの場ですので、地方の社会保険労務士の先生方であっても気軽に参加可能ですので、ぜひ利用してもらいたいなと思います。
さまざまな業界や部署ごとの人事労務管理の実際の様子や問題点などを知ることができる場があればありがたいです。というのも、杜若サロンではない別の機会の話ではありますが、向井先生が運送業の実態を踏まえた歩合給のお話をされていて*、それがとても勉強になったからです。
「働き方改革」の「働き方」というと労働時間管理の問題ばかりに目が向いてしまいがちですが、その労働時間をどう過ごしているかにも注目しないといけないですよね。立ち仕事中心の仕事もあれば、デスクワークが中心の仕事もあります。オフィスにいてする仕事もあれば、自宅などでするテレワークもあります。さらに、BtoBやBtoCのようなターゲットの違いでも過ごし方は変わるでしょう。向井先生が運送業特有の問題を解決しようと工夫を重ねられたお話は、運送業の「働き方」を踏まえた、顧客志向のものだったので説得力が段違いでした。クライアントの中にある、どうやって法律に対応すれば良いのだろうという「問い」に正面から向き合って、プロとしてそれに答えを出される姿に感銘を受けました。最初にお話しした就業規則作成業務も、クライアントが属する業界や、そのクライアントの各部署で働く方々の「働き方」まで弊所は意識して作成していますので、ぜひそういったお話をサロンで伺いたいと思います。
*「向井蘭弁護士による運送業における完全歩合給制度の提案セミナー」になります。
こちらのセミナーはアーカイブ動画にてご覧いただけます(プレミアム・ゴールド・シルバー会員限定)
社会保険労務士の枠にとらわれず、HRコンサルタントとしてクライアントの成長フェーズに応じた先回りしたコンサルティング総合的に行いたいと思っていますが、そのベースとなるのはやはり社会保険労務士としての知見です。その知見も常にアップデートして行かなければなりませんし、これからの時代のクライアントの成長を加速させるためには、HRテクノロジーシステムなどのIT活用が欠かせません。その点で、ミナジンラボさんの掲げていらっしゃる「未来をまもる」「未来を見据えた社労士になる!」というフレーズは自分の目標と通じるものがあって、とても共感できます。これからも積極的にサロンやその他のサービスを利用させていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
社会保険労務士法人シグナル
有馬 美帆 先生(社会保険労務士法人シグナル 代表)
IPO支援、労使トラブル予防、就業規則作成、ハラスメント防止、セミナー講師、執筆など。企業の成長フェーズに応じ、一歩先回りしたコンサルティングを行う。